スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

100円王国

はるか世界の片隅に「100円王国」があると言う。

古老たちから聞いた話によれば、何でも100円で買えるその国では、みんながそれなりに暮らしていたと言う。

バケツ100円タオル100円まな板100円。
なべ100円フライパン100円、お菓子一袋100円。

そのうち100円じゃない品物を見るとみんな不機嫌になるようになりました。
「何で100円じゃないんだ。・・・何で100円じゃないんだ!?」

100円王国の周りの国や、隣国からは時折うらやましがられてもいました。


「いいなー。僕もあの国に行きたい。」「僕の国では

バケツ600円タオル400円まな板600円。
なべ1万円。フライパン6千円、お菓子一袋400円。

だからみんな生活が『楽ではない。』って言ってるよ。」

「いいなー。僕もあの国に行きたい。」


それを聞いた古老はいいました。

「これこれ、めったな事をいうもんじゃないよ。いいかい、よくお聞き。
あの国は昔から自分さえよければいいという政治家や、その政治家をアゴで使う裏の世界の大金持ち達の罠にはまって、全てのお金がその「金満・悪い子団」達のもとに集まるシステムを作ったんだ。」

「だからよく見るがいい。全ての商品が100円だけど、お給料はみんな恐ろしく安い。それに商品の質も粗悪なものばかりだ。安い給料しかもらえないから安物しか買えないんだ。見た目さえ本物の商品と同じならいいと思っているから、何回か使ったら壊れるものばかりだ。壊れても100円だからみんなすぐに買えばいいと思っている。だからものを大切にしないし、ものに対する愛情も薄れる。物を買うと言う事は、その影に隠れてる、作ってくれた人への感謝の気持ちを示す、ということだ。」

「だからほら、もっとよく見てごらん。楽ではないとは言ってるけれど、僕たちの国の人達はみんな楽しそうだろ。それにみんな元気だし、自分の仕事に誇りを持っている。自分の作ったものや、した事で、社会や周りの人の為に役に立っている、と言う誇りがあるんだ。それは全ての働く人たちへの愛情と感謝に満ち溢れている、という事なんだ。」

「そしてよく見ているといい。食べ物まで100円にした後には、みんな病気になるという付けが回ってきている。そして、病院に行って医療費は一回10万円払ってる。ほとんどの病院が『金満悪い子団』の出張所、出先機関だとも知らずに。」

「昔神様がこの星をお創りになった時、みんなを苦しめる為にお創りになったと思うかい?みんなが楽しく暮らす為に、この世界をお創りになったと思うんだ。だから私たちは全ての人が仲良く暮らせるように愛情あふれた、仕事が楽しくてしょうがない、というような国を造らなければいけないよ。お前も、お前の孫も、ずーっと仲良く暮らせるような、素敵な世界をね。」

「ふーん。むずかしくってよくわからないけど、みんなが楽しくって仲がいいのはいいよね。」

「そうじゃろ、そうじゃろ。ほっほ。さあ、今日はもう遅い。明日また友達と遊ぶんだろ?もうお休み。」

「はーい。ありがとう。さよなら。おやすみなさーい。」


隣国の静かな夜はふけていきました。
 
月がきれいな青い光で世界を優しくつつみます・・・。

COMMENTS

No title

なるほどな。そーだよな。

いい話をありがとうございますた。

COMMENT FORM

TRACKBACK


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。